Thursday, May 6, 2010

オートハンとその仲間たちの冒険旅

ランバートル市2007年


1 ボワルダイとデグドゥーレイ

 みなさん、気付いたことがあるかしら?街のあっちこっちに、舗装道路側、庭の角が一体どこかに行っちゃったか分からなくなるほど、微妙に暗い穴に気付いたことがあるでしょう。道の両側の芝生に覆われとても秘密に見える。
地下室にそれぞれの主がいて、面白い背景もあるかも知れないね。地下に食料品の店があり、高いピンク色の建物が並んで、煉瓦の屏の下にこっそり設置していた地下室がある。ここに、勇敢で、良いことをするのが好きで、小さくて、可愛い動物が住んでいた。名前はボワルダイという。ボワルダイは今日、人の話す声、足音で目覚めた。彼にあまりすることがなくても、必ず何か大事なことをしようと思って早起きして、庭に入ってきた。子供たちの遊んでいた砂のお城、お家を造って遊ぶのが大好きだ。なぜなら子供たちの作ったお城は本物のようなものであった。庭の昆虫はついさっき目を覚したようだ。芝生のあっちこっちから出てきて、朝食を済ましに出かける。彼らを観察中、苗木の木が疎らになって、子供たちが遊ぶ砂場が見えた。砂屏の所にデグドゥーレイという小鳥がいた。彼はボワルダイを見たが、忙しそうに、誰かの残したパンをトントンと突いた。

 デグドゥーレイ君元気かい?俺、ボワルダイだと言ったが、相手は無返事だし、翼を振っただけで、パンを必死に突き始めた。
 彼はこうして必死になっていたところパンの端っこは砂の上に出して、キラキラとした魚のようにあっちこっちへ突き込む。ボワルダイがこのパンの端っこを見て「本当に金魚に変身しないかなあ」と望んで、しばらく観察してから
デグドゥーレイ君を後ろから引っ張り「デグドゥーレイくん、お前はなぜ
この僕を無視するんだよ?」と文句を言った。デグドゥーレイは友達に向かって「ボワルダイ、お前は邪魔だ。俺は君を見て翼を振って挨拶したよ。今日、新しいアイデアが頭に浮かんだ。このパンの耳を突き込むことが出来るじゃないかと思った。でも、君は邪魔になって、面倒くさいことをばかり言ったりして」と責めた。ボワルダイ弁解して「ごめんね。気付かなかった。君はただ翼を振っていると思っていた。翼を振るのは挨拶なら、飛んでいる時、誰と挨拶をするの?」と聞いたら、デグドゥーレイは急にびっくりして「そういえば、俺飛んでいる時に、誰と挨拶するか」としばらく考えて、「飛んでいる時か?世の中の全ての生き物たちに、俺は君の上を飛んでいる時、既に挨拶したか?どうやって分かるのと怒った。ボワルダイは口議論しなかった。彼のまだ折ってないパンじっと見詰めて無口になった。それでこのように言った。
 「お前は本当に面白いことを思い付いたわね。でも僕は良いことを思い付いて、行っているところだと自慢した。」「わあ、君も新しいアイデイヤを考えついた?」とデグドゥーレイは満足して、悲鳴をあげた。「良いことって何なんの?」と確かめた。「良いことは、つまり良い事ということだ。」デグドゥーレイ少し考え込んで、「良い事って?」と口で繰り返して、はっきり分からない時に、ボワルダイが引き続いて「それはね、つまり自分がいくら苦労して、苦しんでいても、他人を喜ばせるということだ。」
「君の思い付いたことは、必ず、苦労するべきか?君は良い事をするため、苦労して、ここに立っていることか?」と疑問を持って聞いた。ボワルダイ「ううん、君に分からせるため、そのように言っただけ。えっと、どうやって説明したらいいかしら?具体的に言えば、他人を、援助することだ。でもその助けにおいては壁にぶつかることもあるはずだが、その困難に乗り越えることは、つまり勇敢で、良いことだよ。今分かったかい?」となんとか説明出来たことを満足して聞くと「ああ、それかい?うちの庭には、そういうことはない。助けようと思って行ったら、妨げられないよう!手伝う」と聞くと「もちろん、喜んで手伝わせてもらうだろう。だから、君の考え付いた勇敢な事は意味がないでしょう。僕自身はやめよう。」
デグドゥーレイは必死にパンの耳を突く。ボワルダイ残念がって:「マジで?」と悲しそうに言う。これからどうすれば良いか考え込む。パンの耳に必死になっていることに我慢できなくなって、「手伝うか?君ひとりでは出来ないみたいで」と聞くと「大丈夫だよ。僕自分でやる。それは僕自身が思い付いたことだからそうする」。急にボワルダイへ驚いてぎょうしして「今、君とけんかしたから、君はおれのパンをとるとしたら、良い事したわけになる?」と言って後ろへ下がる。
 そんなことないですよ。良い事をすることは必要なんだよ。助けようと、けんかばかりすると良い事とは言えないでしょう。さっき思い出した。柵の角に生えている苗木を子供たちは踏みつぶしたようだ。再びそんなことを起こさないように保護しようと言うと、ボワルダイはそれを聞いて「そうなんだ?今すぐあそこへ行こう。良いことのため」と喜んで返事した。ボワルダイ落ちたパンを見詰めてから「はい、先に行って、僕はこのパンを突いてから行くぞ。」
ボワルダイは柵の角にある苗木へ向かう。砂のお城の跡を見て行く途中で、トントンと突くデグドゥーレイの音がした。上に青空が見える。南側におしゃれなピンク色の建物が並んでいる。ボワルダイは芝生の中を通って、目的地に着いた。かわいそうに苗木の枝が折れて、落ちていた。緑の葉っぱが枯れ始まった。

彼は落ちた枝を元通りにするよう工夫する。ひとりでは無理と考えていたら、
デグドゥーレイ君は飛んで来た。「それじゃ始まるか?」と我慢できなく、彼に向かって行く。ふたりは何とか枝をひもで結んで支え立てた。立てた枝を回復するまで、しばらく待っていて、ひと安心する。「良いことというのはこれだ。どうですか?と聞く。デグドゥーレイ頭をかいて賛成し「はい、とても喜ばしいことだ」と答える。それから「良いことはどこにある?」と聞いた。
「これは、二人の心が通じたこと自体が良いことをしているのだ」といった。二人とも心が晴れてきた。その時、トゥントゥーレイという太いスズメが二人の上を飛んでいたところ急に一回りをして、デグドゥーレイの隣にホコリが立てて降りた。立てたホコリが鼻の中に入ってくしゃみをした。「君はどこから飛んできたの?」とボワルダイはくしゃみがしながら聞くと、トゥントゥーレイ「どこから来たのは、関係なくどこへ行くのが大事だ」と言った。デグドゥーレイはボワルダイのした質問を変えて「それなら、君はどこへ飛んで行く?」と聞いた。トゥントゥーレイはしばらく見て「ああ、二人のところへ飛んできたわ」と答えた。
デグドゥーレイはこのきつい言葉に口がきかなくなって、目をつぶった。その時トゥントゥレイ急にあの枝を見て「何している?」と聞くと、「良いことをしているのよ」自慢して言う。

トゥントゥーレイ「これは全ておれの物だよ」と答える。これを聞いたボワルダイが慌てて、「うそつくな。折れた枝を発見したのは、デグドゥーレイだよ」と言った。おれはデグドゥーレイ君の前に飛んで行く時に、「これはおれの物だと自分に言い聞かせたわ、だからおれのはずだ。おれは何か良いことをしょうと思っているのに、奪われた。おれは枝を返してもらう」とトゥントゥーレイが言った。それを聞いたボワルダイ「もう良いことをしたのだから、誰の枝か、誰がしたか、もう関係ないよ」と言う。それを聞いてトゥントゥーレイの自信がなくなって、「もったいない。良いことは全部あの二人にやられた、他に何か良いことが残っているかもしれないと思って、あっちこっちに覗いて探す姿を見て、二人はふっと我慢できず笑っちゃった。それを見て「お前達は一緒になって、このおれを馬鹿にするな」と怒り出した。「その枯れた枝より、この大きい枝の方がましだ」と怒って、隣にあった苗木を強く踏んで、翼を何回も振ったがなかなか飛べなかった。「トゥントゥーレイ君速くやめてよ、枝が折れそうだ」と心配して叫んだ。「苗木を折ったら悪事になる、折らなかったら良いことになる。みんな良いことしたじゃないか。お前は枝を折ってないですから、良いことだ。今、気に入ったか」とトゥントゥレイと聞くと「分からん」と怒って答えた。「確かそうだ。君も最高なことをしたよね、おめでとう」と言ってみんなで笑った。

     2 紙飛行機作成
風もなく蒸し暑い日。少し窓を開けて爽やかな風を通してゆっくり休むと思うが、やっぱり何か良いことをしなきゃ気がすまい。そのときちょうど
デグドゥーレイ君が来た。ボワルダイ君行くぞ。さっき僕は鉄のかごにいる動物を見た」と言った。「どこにいるの?」と聞いた。
「2階の窓ぎわの所にいたわ」
「僕はどうやって2階まで上がるの?」
「いけない、君は飛べないということを忘れちゃった。まあ、しょうがない、飛べないんだから。さっきの話やめよう。実は、君に見てもらいたい物があってさ、残念だ」と元気なく話した。急にボワルダイは何か思い出したようだ、大きい声で「デグドゥーレイ君、待って、良い案を思いついたわ。待ってね」と言いながら自分のかごに入って、紙、短糸、針金などを持って来た。
デグドゥーレイびっくりして「何するの?」と目を大きくして聞いた。「君と一緒に空を飛べたい」と楽しいそうに返事した。「どうやって、飛ぶつもり?僕は君を背負うことができないよ」とはっきり言った。「ううん、そうじゃなくて、紙飛行機を作って飛ぶよ。でも君の助けがほしい」と答えた。デグドゥーレイ安心していいよ。飛ぶのは簡単な事だ。翼さえ振れば飛ぶもんだからと言う。その紙を他の物をどやって飛ばすか?やっぱり不安で口でいう。

 二人は、芝生に紙をしいて、測ってみる。紙を二重に折って、端っこの紙で翼を作り出した。やっと紙飛行機が完成出来た。鉛で席を作ってぶら下げた。風が吹いて、紙飛行機のつばさきが振れると、デグドゥーレイが興奮して「マジでこの紙飛行機が飛ぶだねと喜んで叫んだ。ボワルダイは紙飛行機を頭の上を上げてはりがねから捕まって砂場の所へ走る。デグドゥーレイが後ろについて落ちたひもを掴んで急ぐ。誰が先に飛ぶか競争するつもりだ。二人は砂場から芝生に着いた。ボワルダイが紙飛行機を芝生において「あのひもによく捕まって先に飛んでください、僕は紙飛行機を背負って走る、それから、」と言うときデグドゥーレイはびっくりして「それからどうするの?ずっと走り続ける?いつ飛ぶの?」と次々と質問した。「ちょっと我慢して、しばらく走ってから飛ぶよ」と答える。デグドゥーレイはまったく意味が分からないようだ。
走る必要があるかしら?僕はすぐ飛べると言いながら後でついていく。近所にいる昆虫も関心満々目を大きくして眺めている。「それじゃ、デグドゥーレイ君飛んでみたら?」ということを聞いて翼を広げて走り回った。